コラム:奄美と沖縄の音楽の違い
いや~、今日も寒かったですね奥様。
そんな中、私は今日も野外調査に行って来たでござるよ(1.2°でした)。
前回予告のロックバンド結成を書こうと思いましたが、本日課題に追われているため、コラム:奄美と沖縄の音楽の違いを私の知ってる範囲でチャチャっと書きます。
と思うかもしれません。僕もそう思っていました、沖縄に渡るまでは。
祭りの最後にみんなが両手を挙げて自由に踊るスタイルは一緒ですが、
奄美ではロクチョウ
沖縄ではカチャーシー
と言います。
奄美はこんな感じ。
沖縄はこんな感じ。
何が違うかお分かりいただけただろうか?
演奏方法が異なるのである。
奄美では竹を細く切った長い棒のようなものを使う。
しかもこれを返し(上から弾くだけでなく下からも弾く)を使って演奏する。
沖縄では牛の角のような形をしたものを人差し指にはめて使う。
これを上から下に振る感じで使う。返しはあまり使わない(と思う)。
弾き方だけではなく、決定的な違いがある。
それは、音階である。
三線をチューニング(音合わせ)するとき、
奄美はファ - シ# - ファ
沖縄はド - ファ - ド
だったはず。
奄美のほうが音が高い。
調弦は同じだよとか言ってるwebページもあるけど、沖縄の三線で奄美の音に合わせようと線を伸ばすと高くてピンピンになって切れる。
では、なぜ奄美は高い音なのか?
(こっから僕の曖昧な記憶とイメージで書きます)
奄美は女神信仰だからである。
それによって音階が高く、男性でも高い裏声を使って歌う。
奄美出身の歌手と言えば元ちとせさんをご存知の人は多いかと思いますが、中孝介という男性の歌手もいます。
中孝介さんは歌声も美しいですが、特徴的なのは歌い方。
奄美の特徴でもある裏声を存分に使って歌います。
で、沖縄は?というと裏声は奄美ほど使わない。
(沖縄の説明雑ですいません、アーティストなんて挙げたらキリがないっす。)
あと、曲のイメージとしては。
奄美は悲しい歌が多い、多すぎる。ほとんど悲しい。
沖縄は悲しい歌もあるが楽しく明るい歌が多い。
ってのは奄美はずっと琉球時代も支配され、薩摩になってからも支配され、耐えに耐え続け、更には沖縄と違って故郷に帰って来る割合の少ないグッバイフォーエバー民族だからである。(と僕はそう思う)
奄美には豊年節、沖縄には豊年音頭という似たような名前の曲があるけど全然違う。
こんなにも違う。
ザックリまとめると、
奄美は音階が高く、悲しめ。
沖縄は音階が低く、明るめ。
因みに、私は沖縄の三線は「オージー自慢のオリオンビール」が弾けるけどあとは弾けない。奄美の三線は触ったことすらございません。
以上!
今回の記事はほんとてーげーですいません。
色々諸説ありなのでこの件に関してはもっとちゃんと勉強したいなぁと思っています。