マジやめとけって!! 新潟の冬の川には潜っちゃいけない
ハイサイ!リュウヘイです。
この記事は愉快な山本研エピソードの1つです。
個人的に先生のエピソード集を漫画家に頼んで漫画化すると、きっと売れると思っています。
今朝の長岡市
今朝の長岡市は0℃です、また雪です。
家の前の景色はこんな感じ、モノクロ加工はしてません。
積雪20cmといったところでしょうか。
さてさて、さっそく本題にいきましょうか。
マジやめとけって!!冬の川に潜ってはいけない
あの~、僕はカワウっていう鳥の研究をしています。
こんな感じの鳥です。
カラスよりおっきくて首を伸ばした感じです。
Photo by Ryuhei
そうそう、鵜飼いに使われる魚を食べる鳥です。
【鵜飼いの楽しみ方教えます】長良川鵜飼が5月11日に始まるぞ | ニッポン旅マガジン
※鵜飼いのウはカワウじゃなくてウミウなんだけどね。
カワウが増えて川の魚が食べられて大変だからどうしよっか?
っていう感じの研究をやっているのですが、
先輩の研究は『魚を守ればいいんじゃない?』というものでした。
そこで、カワウに食べられないための魚の家を川の中に設置しました。
(※河川にモノを入れるのは国からの許可が必要です。)
魚の家を設置した川の中はこんな感じです。
これは調査期間が終わった翌年に撮影したのもです。
最初と最後に魚の家がちょろっと映っています。
これに魚が住み着いているか?
魚のエサとなる水生昆虫がいるか?を調べていました。
これは夏の調査でのひとコマです。最高でした。
Photo by Ryuhei
夏の調査はとっても楽しかったのですが、最終調査は12月でした。
12月の9日でしたので例年だとまだそんなに雪は降らないはずでした。
しかし、朝になると真っ白な雪景色。
先生とS先輩と私の三人で車に乗り込み調査地へ。
「今日は中止だろうな~」
と心で思いながら現地に到着。
県職員の方々と合流し、今日やるかやらないかを話し合い...
Photo by Ryuhei
「流れも急だし、雪のかたまりも流れてきてるし危ないよね~」
と、いう感じで話がまとまりそうでした。
Photo by Ryuhei
しかし、S先輩は言いました。
「俺、やります!」
マジか!?と思いました。
S先輩は映画アルマゲドンさながらの潜水服に着替えさっそうと冬の川へ。
県職員の方々や先生も巻き込まれました。
入水するS先輩の後ろ姿がイケメンすぎました。
Photo by Ryuhei
冬の川は激流でした。
魚の家は少し深くなったところに設置していました。
魚の家にどんな水生昆虫がついているかを調べるために、潜って分解する必要がありました。
そして先生はS先輩に叫びました。
「S!マジあぶねぇから無理すんなよ!危なかったら止めとけって!」
手前が先生、奥がS先輩です。
Photo by Ryuhei
「マジやめとけって!無理すんなよ!」
がもう壮大なコントのフリにしか見えません(笑)
ダチョウ倶楽部の熱湯風呂に近いものを感じますが、冬の凍えるような川の激流でガチな命がけです。
そんな川の中に潜っていった先輩をみて思いました。
「これは死んだかもしれん。」
30秒ほどしたころでしょうか、無事に水面に顔が出てきました。
その手には、分解した魚の家の一部がしっかりつかまれているではありませんか!
それをすぐに先生にバトンタッチ!
これを河原で分解して右手前に写っている網で水生昆虫を採集しました。
終わってから食べたラーメンがとてつもなく美味かったです。
芯まで凍った体を解凍してくれるようでした。
先生は
「Sが生きて帰って来てよかった~」
としみじみ語っていました。
僕は「先生のフリの上手さには一生かなわない」と思った冬の潜水調査でした。
ちなみに、その後に研究室で行われた昆虫分類作業は川でのダイナミックな調査と真逆で、凄く地道な作業で辛かったです。
Photo by S先輩
以上!
本日のミュージックはS先輩が車でよく聞いていたB'zで「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」どうぞ。