灼熱のトライアスロン
二階リビングからおはようございます、リュウヘイです。
いや~、積もったね。案外積もった。
この積雪はいつまで続くのかしら?
玄関に出て、どれくらい積もったかと思って長靴を突っ込んでみた。
ズボッ!
20cmくらいだろうか?
一晩にしてはなかなかの積雪。
でもせっかく積もったんだから...
シャッシャッ!
もとに戻しておいた。
今日の日本で一番無駄な労働だと思う。
さてさて、本日のお題はこんな雪国の真冬とは真逆の南国の真夏の物語です。
灼熱のトライアスロン
20歳の終わりにマラソンデビューした話はしたね。
そのわずか8ヶ月後、トライアスロンに出たのだ。
なぜ、トライアスロンに出ようと思ったのか?
それは、
男にはオヤジを越えなければならないという謎の使命感がある。
というしょうもない理由である。
いやっ、あると思うのだ。男には、オヤジに勝たねばならぬという謎の使命感が。
僕のオヤジはマラソンの最短タイムが3時間30分だから、到底勝てない。
そう思ったので、オヤジがやったことのない競技に出よう!
ということでトライアスロンに出ることに。
インターネットで検索して大会を見つけた。
それが、これだ。
http://uruma-ru.jp/special/2013kids-triathlon/index.html
ついこないだのマラソンに出るまで、
長距離走るやつドMだ!
って豪語していた私がトライアスロンに出ることに。
人生は不思議だ。
マラソンでヒーヒー言っていたのに、さらに過酷な泳ぎとチャリを加えた競技に出るんだから。トライアスロンという競技を考えた人ってホンマに変態やなぁと思いつつもそれに挑戦する人々もまた変態で、世の中は変態だらけだなぁと思う。
人のことを棚に上げつつ私も変態である。
そして、せっかく出るからにはライバルがいたほうがいいということで、友達の砂川を強引に誘った。
1.5kmのスイム
40kmのチャリ
10kmのラン
ヤバい。意味が分からん。
なんでこんなん出ようかと思ったのか、完全に若気の至りである。
とりあえず、負けたくないというより、死にたくないという理由で珍しく練習した。
死ぬとしたら泳ぎの海だろう。
というわけで学校のプールで毎日泳いで備えた。
チャリはある程度こいだ。
(このチャリの練習でまさかのゴルフに巡り合うことになる)
5年間のキャディーライフ終了!その始まりは... - へべれけなるままに...
そして沖縄の海へ行って、砂川と合流し、試しで海で泳いだ。
観光客がいるビーチじゃなくて、誰もいないビーチなのでそんなに綺麗じゃないね。
前日の夜に、飲んで、
いざ当日。俺らの幸運を祈るように空には綺麗な虹がかかっていたさ。
それではここからは
実況「客観的に見た私A」
解説「心境を伝える私B」
でお伝えしていきます。
A「灼熱の真夏の太陽のもと、第一回海中道路トライアスロンフェスinうるまが開催されました。会場には200名を超える参加者が集まっています。今の心境をどうぞ!」
B「とりあえず、砂川君には負けないように完走目指して頑張ります。」
A「選手がスタートの海辺に集まりカウントダウンが始まった!さんっ、にぃ、いちっ、スタート!川畑選手なかなかいいスタートをきった!」
A「さぁ、選手が一気に沖縄の青い海を泳ぎ始めました。観光地沖縄に似つかわしくないもの凄い顔をして前を目指しています。おやっ?川畑選手は他の選手と泳ぎ方が違うようですが...解説の川畑さんどうゆうことでしょうか?」
B「あっ、これはですねぇ、みなさん速いクロールで泳ぎますが、長距離となると速さとともに持久力も必要になりますから、私の場合は得意とする平泳ぎを選んだというところです。」
A「あっ、なるほど~、他の選手がクロールで進む中、平泳ぎですか。結構な密集度で泳いでいるのに迷惑だという感情はこの人にはないのでしょうか...」
B「すいません!すいません!って感じの平謝り平泳ぎです」
A「さぁ、そうこうしているうちにスイムのハーフ750mでの生存確認に入りました」
B「そうそう、ここで腕にしているリングのひとつを取って回収するんですよね。今んとこ順調です。」
A「みなさんスイムウェアーを着ていますが、なぜ川畑選手はTシャツに短パンなのでしょうか?」
B「そうですねぇ、この後に待ち構えている自転車の乗り換えの時にタイムロスをしてしまう恐れがあるので、それを考慮してスイムウェアーは着用しませんでした。」
A「本当のところは?」
B「スイムウェアーを着用するという発想もなかったし、その存在を知っていても金欠で買わなかったでしょう。」
A「はい、川畑選手スイム折り返しも頑張って泳ぎ始めました。相変わらず平泳ぎで他の選手に蹴りを入れながら泳いでいるようです」
B「もうマジでこの件にかんしてはすいません!はぁはぁっ」
A「スイムを無事に終えて陸に上がりチャリが並べられているゾーンに向かって走っていく!ここで先ほど言っていたとおり着替える必要もなくスムーズに乗り換え!今の心境は!?」
B「とりあえず生きて陸に上がれたことにホッとしていますが砂川君がどこにいるのか?僕より先か、僕より後なのか?全く分からないのでちょっと焦っています。頑張ってチャリこぎます」
A「はいっ頑張れ。」
A「ちなみに、このトライアスロンは沖縄の観光名所の1つ海中道路をレース中に何度も往復する鬼のようなレースです。何が鬼かというと、真夏の沖縄の炎天下のもとなんの日陰もないうえに、海風が自転車の障害になるということです。容赦ない悪条件です。よく勘違いされがちなのは海中道路は海の中ではなく海上の道路でございます。」
A「さぁ、川畑選手順調にチャリをこいでいきます、海中道路のはじっこまで行ってターン!まだ砂川選手が見えません、焦ってきたころか?」
B「はい、かなり焦っています。ってかアッツイ!」
A「おっ、反対レーンを見ると砂川選手の姿を発見!川畑選手余裕の笑みで片手をあげヨッ!と言っています」
B「正直ほっとしました、スイムで勝たないと馬鹿みたいに体力のある砂川に勝てる気がしないので、余裕の笑みで相手の心をへし折ってやろうと思いました」
A「トライアスロンは人格を変えてしまうんでしょうか...」
A「さぁ、40kmにおよぶバイクを終えてフラフラの足で最後のランに向かう!ここまでスイムが42分・バイクが1時間25分かかっています。二時間以上足を酷使していますが残り10kmを無事に走れることができるのでしょうか!?」
B「気づいちゃった。。。」
A「おっと、名案でもひらめいたか!?何に気づかれたのでしょうか?」
B「みんな、スイムウェアーを使って浮遊力を使いクロールしていた。そこでほぼほぼ足を使ってなかったんだ。バカな泳ぎ方だなぁと思っていたけど、あれはその後の足の筋力を温存していたのか!!私が馬鹿だった!」
A「川畑選手半泣きです!太陽は容赦なく選手達を照らし続ける!」
B「照らすどころか焦がしてんだよ!!」
A「おっ川畑選手ついにキレ始めた!後ろには砂川選手の姿が見えてきましたが大丈夫なのでしょうか!?」
B「はぁッ、はぁッ、死ぬ...こんなにキツイことは人生で経験したことがない...」
A「必死に走っている感じを出していますが、こちらから見るとまるで歩いているような速度でゴールに向かう!!」
A「と、思いきや途中のシャワースポットで優雅にシャワーを浴び始めた!」
B「いやっ、体温が過熱しすぎて頭おかしくなる。足も限界。マジでこの途中のシャワー無かったら熱中症続出だと思う。。。」
A「そうこうしているうちに、後ろの砂川選手が近づいてきた!」
B「ならば最後の力を振り絞るのみ!もうゴール後のことは考えない!」
A「無い体力を振り絞り何とかゴーーーーーール!!」
B「勝った!よっしゃ!もうトライアスロンなんて絶対出ない!」
AB「現場からは以上です」
いや~ツラかった~、あんなにつらいレースはない。
僕が出たのはオリンピック規格といって短めなんだけど、
アイアンマンレースとなるとこうなる。
スイム:3.8km
チャリ:180km
ラン :42.195km
上には上がいるということだ。
もしまたトライアスロンに目覚めたら出てみたい。
いちおうタイムも乗せておく。
二人とも無事に完走できてよかった。
以上!今日は長くなったな。最後まで読んでくれた人ありがとう。
今日のミュージックは、プリプリで世界でいちばん熱い夏
これは練習中のランニングでよく聞いていた想い出の一曲ですねぇ♪